ああ夏休み

2026年08月10日

 

 

こんにちは。プロパティマネジメント事業部の根岸です。

 

僕が小学生だった頃、わが家はお小遣いも満足にもらえない家庭環境でした。

 

『週刊少年ジャンプ』は本屋で立ち読み(田舎だったので火曜日が発売日)。

 

キン肉マン消しゴムは100円の高級な方ではなく、20円のガチャガチャ。

 

当時大ブームだったビックリマンチョコは超レア品で、「1人3個まで」という購入制限がありました。

 

そんな中、実家が米屋だった友達の松ちゃんは、問屋で箱買い(大人買い!)してもらっていたんです。

 

松ちゃんからダブったシールや、食べきれなかったウエハースをビニール袋に入れて譲り受け、

 

家のオーブントースターで軽く温めて大切に食べたものでした。

 

 

 

 

「すずき」というおばあちゃんがやっていた駄菓子屋では、10円で買えた円盤型のチョコを

(正式名称は未だに分かりません)

 

周りからカリカリと少しずつ食べて時間を稼ぐ日々。

 

たくさん駄菓子を買っている友達がうらやましくて、

 

自販機の下を覗いては「小銭が落ちてないかな?」と探したこともあります。

 

お金がなくても遊ぶことには困りませんでしたが、この幼少期の貧しさと

 

「物を大切にする姿勢」は、今でも僕の根底に生き続けています。

 

 

 

 

そんな子供時代、一年で一番楽しみにしていたのが、夏休みに開催される町内のお祭りでした。

 

足利を代表するお囃子「八木節」がメインのお祭りで、高い櫓(やぐら)から響く太鼓と笛の音色に合わせ、

 

肩にかけた手ぬぐいを右に左へと翻しながら踊る盆踊りが大好きでした。

 

年に一度のその日ばかりは、親から渡された1000円札をギュッと握りしめ、

 

出店の灯りに目を輝かせながら「何を買おうか」と悩み抜く―。

 

それはまるで宝探しのような、愛おしい時間でした。

 

香ばしいソースとポテトが絡み合う焼きそば。甘辛いタレがたまらない焼きまんじゅう。

 

子供心にちょっと背伸びをして買った、一番高価な炭火焼きの焼き鳥。

 

「もらった1000円をどう使えば一番満足できるか?」と、

 

幼い頭をフル回転させて食券を買うときのワクワク感は、今でも忘れられません。

 

 

 

 

そんな思い出の「町内祭り」が復活するという知らせを聞き

 

懐かしさのあまり今年7月、友人誘って参加してきました。

 

しかし、そこに広げていたのは記憶とは少し違う光景でした。

 

子供の頃は見上げるほど高かった櫓は低くなり、立ち並んでいた出店の数は半減。

 

名物の足利ポテト焼きそばは普通の焼きそばになり、焼きまんじゅうの店は姿を消していました。

 

かつて最高のごちそうだった焼き鳥は、業務用タレと電気焼きの少し寂しい姿に変わり、値段は当時の倍に……。

 

そして何より楽しみにしていた八木節は、みんなで輪になって踊ることもなく、たった15分で終了。

(これがいわゆる“タイパ”というやつでしょうか。せっかく新調した手ぬぐいも出番なしです。)

 

時の流れと寂しさを感じながら、頭の中ではずっと井上陽水さんの『少年時代』が駆け巡っていた、

 

そんな夏の一日でした。

 

 

 

根岸足利①
根岸足利④
根岸足利⑤